先日くも膜下出血で余命宣告を受ける漫画を読み、自分にも”いつ”、”なに”があるか怖くなってエンディングノートを書くことにしました。といっても、自分の最期を考えて書くというよりかなりフランクに情報を整理する。ちょうどSNSなどのパスワードも書き出して管理したかったところです。
本記事では、セリアで110円で気軽に買える「エンディングノートの中身と私の使い方」を紹介しています。
かなり長くなったので、目次で気になる段落まで飛んでくださいね。参考になりますように!
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分に何かあった時に家族に向けて大切な情報や自分の意志を書き記しておくノートのことです。
私がセリアのノートを選んだ理由
様々なメーカーから発売されているエンディングノートですが、中身を見ると、どうも私の親世代が書くような内容に感じました。葬儀や相続のことが具体的過ぎたり、コラムが充実しているものが多く一冊で完結しなかったり…私が今求めているものとはちょっと違う。もっと気軽に、ずぼらな私がページを埋められそうなノートを探した結果、セリアの「もしもに備える情報ノート」に辿り着きました。
セリアのエンディングノートの中身
- 商品名:もしもに備える情報ノート
- 価格:110円(税込み)
- サイズ:A5(214×150mm)
- ページ数:40ページ
- 素材:パルプ、カバーは塩化ビニール樹脂
- 色展開:2色(ベージュ、グレー)
私はセリアのノート売り場で見つけました。お探しの方はJANコード「4510085331389」を店員さんにお伝えください。
今回紹介するセリアのノートはエンディングノートという商品名ではありませんが、書く内容はほぼ同じです。記入日をかけるので、書きやすいところから埋めていけます。ノートの詳しい中身を写真付きで紹介していきます。
中扉
いつ書き始めたのか、いつ書き終わったのか日付をメモできます。かなりヘビーな内容なので、一日で書くのはかなり難しいです。
目次と使い方
ページ番号がふってあるので、目次で目的のページを見つけやすいです。
使い方も書いてあるので、どこから埋めていけば良いか分からない方はここを読めば落ち着いて取り組めそうです。1年をめどに内容を見直した方がいいみたい。
基本情報
名前や生年月日など基本的な情報を書いていきます。生年月日は令和のRがありませんでした。健康保険証や旅券番号もまとめられます。
家系図
自分・配偶者の両親~孫までまとめられます。ついでに祖父母まで書いておこうかな。私はそれぞれの生年月日や病歴も簡単にメモしておきます。親族の病歴は自分が病院で検査・入院するときはよく聞かれるので把握しておいた方が良さそう。
連絡先一覧
家族・親族・友人知人・その他の4ページにわたって連絡先をまとめられます。どういったときに連絡してほしいかをかけるのもエンディングノートらしい項目です。
健康状態
自身が過去にかかった病歴や常備薬をまとめられます。1ページでは足りないので、ページを付け足した方が良さそう。
預貯金
銀行口座をまとめておけます。お届け印まで残せるのがすごい。最近はネットバンクを使っている人も多いから、IDとパスワードも一緒にメモできたらいいな。
不動産
不動産情報をまとめられます。購入金額もメモしておいたら何十年後に見返すのが面白そう。
口座引き落とし
電気やガスなどの口座自動引き落とし情報をまとめておけます。私の場合は家賃とサブスクを書き足します。
クレジット
クレジットカードの情報がまとめられます。締め日・引落日は揃えるようにカードを選んでいるけど、可視化しておくって大事だと思う。
保険
保険の内容をまとめられます。どんな時に請求できるのか、保険金額などは詳しく書いておいたほうが良さそう。
携帯電話・パソコン
デバイスの情報をまとめられます。もしもの時の希望って想像したことがなかったけれど、エンディングノートを書くことで考えるきっかけになりました。
IDとパスワード
IDとパスワードをまとめられます。SNSのアカウントはもちろん、ショッピング関係のアカウントなど上げだしたらすごい数になる。優先順位を付けて、お金が関係するアカウントから記載したらよさそう。足りない分は貼り付けられる付箋に書こうかな。
大事なもの
大事なものを8つ記録できます。私は生まれた時から一緒にいる人形などが思い浮かびます。処分してほしいものなども書いておこうかな。
ペット
2匹分の情報をまとめられます。名前や病歴、ペット保険やかかりつけ医などを書く欄があります。
介護
介護の判断を決めてほしい人や費用面のことなどを記載できます。
告知・延命処置
どこまで自分に知らせてほしいか、どこまでの延命処置を希望するのかをまとめられます。
葬儀
お葬式について、宗教や喪主になってほしい人などを記載できます。
お墓
お墓について、所在地や費用についてまとめられます。
自分について
好きなものや気持ちなどをまとめられます。なんだか一昔前に流行ったプロフィール帳みたい。エンディングノートの暗い雰囲気を感じさせず、このページだけかなりポップです。書き込むのも楽しそう。
思い出ページ
エピソードを6つ書けます。自分の人生の岐路や、残される人たちとの思い出を感情を隠さずに書いておきたい。
メッセージ
家族や友人たちに向けてメッセージをかけます。見開き1ページで便箋型がぷりんとしてあります。
メモ
横線のフリーページが見開き4ページあります。27行で太めです。私は自分の経歴を書こうと思っています。詳しくは↓の私の使い方で紹介します。
見てほしい人
見てほしい人を書いておけます。一番最後だと見逃しそうなので、私は中表紙に書いておこうと思います。
私の使い方
わたし用は情報整理に近いです。SNSやネットバンクのパスワード管理など、実用的なページから埋めていきます。巻末のメモには履歴書を書く予定。西暦と和暦がこんがらがるし、何年がどれだったっけ?とよく分からなくなることが多いので…。墓石や介護について、自分だけでは想像しづらい項目も多いので、追い追い埋めて行ければいいかなとフランクに考えています。
(上)写真は「自分のこと」のページ。
こども用にももう一冊買って、ジュニアNISAのことやかかりつけ医のことを中心にまとめようと思った。健康状態や出征の記録など、母子手帳と同じ内容もあるけど書くことで頭に情報が入ってくるはず。
夫と両親には、エンディングノートを書いてあること・隠し場所を伝えておこうと思います(書いていることにびっくりされそうだけど)。
エンディングノートというと生きている間に1冊書けば良さそうだけど、私は数年ごとに新調しても良いかなと思っている。私の場合は転勤族で屋移りが多く、情報の更新が頻繁で絶対に入りきらない。
このノートを使う時に注意すること
「個人情報が満載であることを心して管理する!」といった当たり前のことは置いておいて、100均のノートだからこそ気を付けたいことは3つあります。
- 何十年も使う耐久性はなさそう
- 鉛筆ではなく油性ペンで書く
- クリアカバーのポケットに厚いものを挟まない
セリアの手帳を使っていたことがあり、使っていたときは良かったものの気になることがちらほら。書き終えて2年経つと真ん中のページから崩壊が始まり、外れてしまいましたちぎれそう。そして、紙質が粗ま故に鉛筆だと黒鉛が広がって薄くなってしまいました。
私はホッチキスの部分はマスキングテープで補強して、崩れないようにしました。ポケットには便利だからとメモを挟みがちですが、厚みが出ることによって製本部分がもろくなるのでおすすめしません。
もっと詳しく書きたい方へおすすめのノート
書き込める項目は今回紹介したセリアのノートと同じように感じましたが、コラムの充実度や書き込める情報量が多いもの見つけたので紹介します。
コクヨの「もしもの時に役立つノート」は、大手メーカーが手掛けている安心感があります。私が見たランキングサイトでもこれが1位で、大きな文房具店で見つけたのもこの一冊でした。別売りで連絡先などをまとめるエンディングノートも販売されているので、たくさんの情報を書きたい方におすすめです。
「一番わかりやすいエンディングノート」はスクラッチシールがついてくるのが特徴です。秘密にしたいパスワードなどの情報に蓋ができるので、情報をオープンにしておきたくない方へおすすめです。
まずはフランクに残して整理する
何かあってからでは遅い!本当にいつどうなるかは分からない。いざ買って書き出してみると、面倒くさがりの私は書くのに時間がかなりかかりました(というか、まだ書いている途中)。
ないよりはいいでしょう程度に書いておけば、今後の書き直しも楽になるはず。まずは気楽に手を動かせば、情報整理への重い腰も持ち上がりました。ご興味がある方は、是非書いてみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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